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- ID:
- 43317
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1128
- 見出し:
- 香嵐渓の保全 ふるさと納税で…目標300万円
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- https://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20181128-OYTNT50068.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 豊田市足助地区にある香嵐渓の紅葉を守るための資金を集めようと、市はクラウドファンディング型のふるさと納税を開始した。地元では「香嵐渓は400年続く紅葉の名所。みんなの力で、何とかして未来に残していきたい」と期待している
香嵐渓は紅葉の名所として知られ、見頃の11月には待月橋たいげつきょうから眺める「五色のもみじ」や「もみじのトンネル」などが人気で、大勢の行楽客が訪れる
同地区では、これまでイロハモミジやオオモミジといったモミジ類を植えて増やしてきたが、間伐などをしてこなかった。このため、木々が密集し、根腐れなどで弱った木が増え、老木の倒壊や斜面の土砂崩れなどの心配が出てきた
こうした状況を懸念した市は、「香嵐渓を100年先の未来へ残そう」と銘打ち、インターネットを通して寄付を呼びかけるクラウドファンディング型のふるさと納税を活用して、広く支援を求めることにした。集まった資金は樹木医によるモミジ類、杉、ヒノキなどの生育や密集状態の調査、間伐など計画的な伐採、植栽などに充てられる
寄付金額によって返礼も 目標金額は300万円。寄付した人には、金額によって地元の特産品を贈る。3万円以上の寄付者で、希望する人は巻物に名前と出身地を記して、香嵐渓の中心にある飯盛山の香積寺で大切に保管する
香嵐渓の木々を調査している樹木医、西垣直人さん(42)(清須市)は「紅葉の名所を、地元の人たちだけでなく、市外の人たちにも呼びかけて守ろうという取り組みは有意義だ。このような紅葉や森の守り方は、注目されるのではないか」とみている
また、足助観光協会の田口敏男会長(71)は「地元としても、これまで出来る限りのことをしてきたが、大がかりな管理には、相当な費用がかかる。支援をお願いしたい」と訴えている
寄付の受付期間は来年2月1日まで。「ふるさとチョイス」のホームページから申し込む。返礼品についての問い合わせは、市足助支所(0565・62・0601)、寄付に関することは、市財政課(0565・34・6614)
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