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- ID:
- 43190
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1116
- 見出し:
- 河川の樹木、10年間民間に伐採委託 山形県と国
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元URL:
- https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37796960V11C18A1L01000/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 山形県と国土交通省山形河川国道事務所は最上川の樹木について、10年間民間に伐採を委ねるモデル事業を始める。洪水を引き起こす恐れのある河川内の樹木を管理者の国や県の代わりに伐採し、バイオマス発電の燃料などに利用してもらう。全国初の取り組みで、長期の委託で民間が利用計画を立てやすくする
民間は木材を安定調達でき、国・県は伐採費を削減できるモデル事業(県が実施した山形県内の伐採風景)画像の拡大民間は木材を安定調達でき、国・県は伐採費を削減できるモデル事業(県が実施した山形県内の伐採風景)同県長井市と飯豊町にまたがる2カ所、計105万平方メートルを対象にする。30日まで事業者を募集し、12月に決定する
これまでの公募伐採では区域を細分化し、単年度で募集していた。伐採した木はキノコ栽培のほだ木などに無料で利用してもらっていた。今春、最上川官民連携プラットフォームを設けて協議したところ、より広い範囲で長期的に伐採できれば用途も広がるとして、事業化を決めた
山形河川国道事務所が2015年度から始めた公募伐採では、30万平方メートルで年間1億円かかる伐採費を7割削減できた。今回、最上川の本流は国、支流は県という管理区域をまたがる工区を設定した上で、長期間伐採をまかせることで、官民ともに利点があるようにした
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