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- ID:
- 43159
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1113
- 見出し:
- 現代の名工 前田さん
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20181112-OYTNT50327.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 木工芸 斬新さ意識 卓越した技能を持つ、その道の第一人者を表彰する「現代の名工」に県内からは、松山市南土居町の木製建具製造工の前田清幸さん(71)が選ばれた。前田さんは「身が引き締まる思い。受賞に恥じないよう、今後も腕を磨きたい」と話した
小学生の頃から、将来は木工職人になると決めており、中学卒業後に職業訓練校に進学した。「木の種類によって特性は違うし、同じ種類でも木目はそれぞれ。古くなっても味が出る奥深さにひかれた」と振り返る
その後、20年以上建具店に勤務し、1987年に、自分の工房を設立。繊細で卓越した技能で、斬新なデザインや新たな手法も取り入れ、椅子やテーブル、緻密な細工を施したオブジェなど、広い分野の作品作りに取り組んできた。各種の技能大会でも上位入賞を果たしてきた
デザインについてはすべて独学で、頭に浮かんだラインをノートに描き出し、面白いと思った形を木工で再現する。建物や風景からヒントを得ることもあるという
気分転換は、浮世絵や絵巻「鳥獣戯画」を眺めること。鳥獣戯画をモチーフにした作品も作った。「見た人をあっと言わせる作品を木工で作るのが今後の目標」と意気込んでいる
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