v10.0
- ID:
- 43000
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1026
- 見出し:
- 地球が見える 2018年
- 新聞名:
- EORC
- 元URL:
- https://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/tp181025.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 昨年種子島宇宙センターより打ち上げられた「しきさい」は、順調に地球の観測を続けています。今回は、「しきさい」が捉えた秋深まる日本の紅葉・落葉の様子を紹介します
「しきさい」は可視域において250m解像度のチャンネルを持ち、2日に1回程度の頻度で地表を観測します。前回紹介した森林域における展葉の様子に引き続き、紅葉・落葉の様子も宇宙から識別する事ができました
*展葉:植物が芽吹きから葉が開いていく事図1は、「しきさい」搭載の多波長光学放射計(SGLI)が2018年10月に観測したデータから作成した北海道から近畿地方にかけてRGB画像です。雲や積雪域は白く見えています
「しきさい」搭載のSGLIによる2018年10月の日本周辺観測データから作成した北海道から近畿地方にかけてのカラー合成画像。SGLIの赤(VN08:673.5nm)・緑(VN05:530nm)・青(VN03:443nm)のチャンネルの観測データをそれぞれR・G・Bに割り当てた。画像に境目が見えるのは、観測日による観測方向・場所の違い等によるもの
図1 「しきさい」搭載のSGLIによる2018年10月の日本周辺観測データから作成した北海道から近畿地方にかけてのカラー合成画像。SGLIの赤(VN08:673.5nm)・緑(VN05:530nm)・青(VN03:443nm)のチャンネルの観測データをそれぞれR・G・Bに割り当てた。画像に境目が見えるのは、観測日による観測方向・場所の違い等によるもの
図2は、9月19日と10月21日に観測したデータから作成した福島・宮城・山形県境付近のRGB画像です(図1の黄枠内)。森林の緑葉は緑色、紅葉・落葉後の森林は茶色に見えており、蔵王山から吾妻連峰にかけての山岳域では約1か月ほどの間に紅葉・落葉が進んでいる様子が分かります。図3は、同じように9月19日、10月13日、10月21日に観測したデータから作成した秋田県から岩手県にかけてのRGB画像です(図1の赤枠内)。八幡平、岩手山、駒ケ岳の周辺(赤丸内)や北上高地で紅葉・落葉が進んでいる様子が分かります
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