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- ID:
- 42369
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0815
- 見出し:
- 【SDGs】五輪控え「待ったなし」 成長戦略と両立、日本モデル狙う
- 新聞名:
- BIGLOBEニュース
- 元URL:
- https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0814/san_180814_7088538010.html
- 写真:
- なし
- 記事
- 持続可能な開発目標(SDGs=エス・ディー・ジーズ)をめぐり、政府も取り組みの推進に向けた動きを加速させている。成長戦略に企業支援などを盛り込んだほか、17の目標を具体的施策に落とし込んだアクションプランを策定した。SDGs推進で「日本モデル」を構築できれば、国際社会での存在感を高められる可能性も秘める。(佐久間修志) 「課題先進国であるわが国の取り組みは世界の共通課題の解決、そしてSDGsに大きく貢献する」。安倍晋三首相は4月の未来投資会議でSDGsと成長戦略との“親和性”を強調。6月に閣議決定した「未来投資戦略」にも、SDGs達成に向けた企業支援などが盛り込まれた
SDGs推進のための枠組み作りは、急ピッチで進む。平成28年に全閣僚が参加する推進本部を設置。昨年末に公表した「アクションプラン2018」では、世界で初めてSDGsの17の目標を「健康・長寿の達成」や「成長市場の創出」といった8分野に分け、具体的施策に落とし込んだ。企業・団体に対する表彰制度なども設けた
進展する少子高齢化や地球温暖化なども背景に激甚化する自然災害…。将来リスクを多数抱える日本は、持続可能性を掲げたSDGsを成長に向けた道標に重ねる。内閣官房の担当者は「日本の課題解決と経済の両立にどう取り組めばいいか。SDGsが示してくれている」と説明する
また、日本社会の良さをアピールできる副次的な効果も見込む。政府関係者は「日本は『もったいない』などの美徳があるが、それもSDGsの物差しで説明できる」と話す
海外からの注目が高まる東京五輪を2年後に控え、取り組みは待ったなしだ
東京五輪をめぐっては、環境NGO(非政府組織)が新国立競技場建設で使われているコンクリート型枠に、違法伐採や調達過程で人権侵害などの恐れがある木材が使われていると指摘するなど、SDGs対応が大会成功のカギとなりつつある。組織委員会は木材の調達基準についても見直しの可能性を検討するほか、選手村の飲食施設で使われる食材も、認証取得を条件に施設運営の事業者を決めるとしている
組織委の担当者は「外部からの知見を取り入れていい大会にしていく」と気を引き締める一方、「東京は高い水準を求められるが、五輪を契機に取り組みが進めば、東京という都市の価値を引き上げることにもつながる」と話している
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