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- ID:
- 42253
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0803
- 見出し:
- 「パイの奪い合い」に反論=地方創生を疑問視-小池知事就任2年
- 新聞名:
- 時事通信
- 元URL:
- https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080100767&g=pol
- 写真:
- なし
- 記事
- 2日に就任2年を迎える東京都の小池百合子知事は1日、時事通信のインタビューに応じた。国が都税の一部を税収の少ない地方に再配分する制度の強化を検討していることに関し「(日本という)一つのパイの中での奪い合いではなく、いかにパイを増やすかが一番大きな論点だ」と反論。安倍政権が掲げる地方創生についても「一体どれぐらい進んでいるのか」と疑問を呈した
国の財政が厳しい中、1兆8000億円を上回る都の法人関係税収の一部を他の自治体に再配分する格差是正策の強化は、2019年度税制改正の柱の一つになる見通し。これに対し小池氏は「(税の)『偏在』という言葉が使われるが、地方交付税がその(是正の)役割は十分果たしている」と主張。「パイをこっちからあっちへ移すだけでは日本の持続可能性に疑問を持たざるを得ない」とし、国による東京一極集中是正策に異議を唱えた
20年東京五輪・パラリンピックで懸念される猛暑については「これまでよりも段階を上げて対策を講じる必要がある」と強調。五輪期間中の20年7月30日に知事任期を迎えるが、「今は課題を一つずつ実現していく。それにまい進するのみだ」と述べるにとどめた
知事就任当初、築地市場(中央区)からの移転延期を表明し、混乱を招いた豊洲市場(江東区)について、小池氏は先月末に「安全宣言」をした。インタビューでは「10月の開場後、すぐに(市場関係者の)仕事が途切れなく続けられる環境を整えなければいけない」と強調した
6月の大阪北部地震でブロック塀が倒壊して女児が死亡したことを受け、「日本各地の木材を使い、ブロック塀を木材の塀に代えていけば、治山・治水につながる」と指摘。他の地域にも呼び掛ける考えを明らかにした
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