長命で巨大になることで知られるアフリカバオバブが、この12年間で突然枯死してしまう現象が続いています。原因は気候の変動だと考えられているものの、まだ研究者の間でもはっきりとした答えは出ていないそうです
The demise of the largest and oldest African baobabs | Nature Plantshttps://www.nature.com/articles/s41477-018-0170-5Scientists shocked by mysterious deaths of ancient trees - BBC Newshttps://www.bbc.com/news/science-environment-44418849これは、ルーマニアにあるバベシュ・ボヨイ大学のAdrian Patrut博士らの調査によって明らかになったもの。調査結果は植物に関する科学誌「Nature Plants」に掲載されています
Patrut博士によると、ここ12年間で「最古のアフリカバオバブ」13本のうち9本、「最大のアフリカバオバブ」6本のうち5本が、全体か、あるいは最古の幹・枝が枯死してしまっているとのこと。最古のアフリカバオバブは樹齢が2500年以上といわれていて、紀元前から続いてきた命がわずかな期間で多数失われたことになります
原因について、Patrut博士はBBCの取材に対し「気温上昇と日照りによるものと考えています」と回答していますが、まだ直接の原因ははっきりとはわかっておらず、さらなる研究が必要だそうです