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- ID:
- 31374
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0923
- 見出し:
- 平和願う「陽光桜」映画に 愛媛・東温出身の高岡さんモデル
- 新聞名:
- MSN産経ニュース
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/140923/ehm14092307060002-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 平和のシンボルともいわれる桜「陽光」を開発した愛媛県東温市出身の農園家、故高岡正明さん(1909~2001年)をモデルにした伝記映画「陽光桜」が制作されることになった。戦争のむなしさや命の尊さを桜の木に託した高岡さんの生き方を描く。来年3月から同市などでロケが行われ、戦後70周年の
来年夏の国際上映を目指す。
終戦まで三内村(現東温市)の青年学校で教員だった高岡さんは教え子を戦地に送り出した。多くの教え子が戦地で命を落とした。戦後、自責の念に苦しんだ高岡さんは、亜熱帯のジャワから極寒のシベリアまで各国で散った教え子の慰霊のため、どんな気候でも花を咲かせる新種の桜の開発を決意し私
財を投じた。
高岡さんの開発にかける思いが実り、鮮やかな赤色の花が特徴の新品種が昭和56年に品種登録された。「陽光」と名付けられた桜はアジアやアフリカ、東欧など世界各国で約10万本が植えられているという。
映画は「ポチの告白」などで知られる高橋玄監督が手がける。県庁や東温市役所などを訪れ、映画制作を報告した高橋監督は「高岡さんの話はあまり知られていない。日本人の誇りを感じられる作品にしたい」と語った。
妻の令恵さん(67)とともに植樹活動を引き継いでいる高岡さんの長男で農園経営の照海さん(72)は「映画は父の鎮魂と平和への思いが広がるきっかけになりありがたい」と話した。
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