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- ID:
- 31270
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0906
- 見出し:
- 枡の魅力 美術で 14日まで展示 横浜美大生ら業者と協力
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元URL:
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20140906/CK2014090602000139.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 大学生と枡(ます)の製造会社が協力し、伝統産業品の枡の魅力を伝える「枡×アート展」が五日、横浜市青葉区の横浜美術大学ギャラリーで始まった。十四日まで。入場無料。
完成品の枡を装飾し、美術作品を作るというテーマで、横浜美術大生ら約六十人が出品。枡の中にミニチュアを並べて小さな居酒屋を表現したものや、パソコンのキーボードを敷き詰めたもの、複数の枡を砂時計のように組み立てたものなど、独創的な作品約八十点が並んだ。
企画したのは学習院大学三年の阿久津智子さん(22)。昨年の夏に枡の特産地である岐阜県大垣市の枡製造会社「大橋量器」にインターンで訪れた際、正確な正方形に作られていながら、素材の木の肌触りに温かみがある枡に、ただの計量器具にとどまらない魅力を感じた。
カラフルな枡や、枡の素材で作った四角すいのおちょこなど、海外に向けても枡の魅力を発信していた同社は、枡を美術作品にしたいという阿久津さんに協力。展覧会の開催に至った。
大橋量器社長の大橋博行さん(50)は「次世代にも枡を残すため、美術という切り口で見つめ直した。感度の高い首都圏の人たちにも枡の持つ魅力を感じてほしい」と話す。
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