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- ID:
- 30826
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0703
- 見出し:
- 鎌倉~室町期の未完成運搬用ソリが出土 奈良・橿原
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元URL:
- http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0302X_T00C14A7CR8000/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 13世紀末~14世紀前半(鎌倉~室町時代)の運搬用ソリ「修羅(しゅら)」の未完成品とみられる木製品が奈良県橿原市内で出土し、調査した同県立橿原考古学研究所が3日、発表した。古代や中世の修羅は各地で出土しているが、未完成品は初めてといい、同研究所は「製作工程を知る資料」としている
。
見つかった木製品は全長約4.4メートル、幅約40センチで樹種はアカガシ。木の股からつくられ、全体がV字形をしていた。2本の脚部は樹皮をはぎ、ところどころを削るなど整形してあった一方、脚部の結節点は未加工で、木の根のままの状態だった。
当時、奈良では社寺の修造や田畑の再編などの土木工事が盛んだったといい、同研究所は「地元の有力者らが石材など重量物を運ぶために修羅をつくろうとしたが、何か不具合がおきて途中で捨てたのでは」とみている。
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