v10.0
- ID:
-
30824
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0704
- 見出し:
- サクランボ栽培を安全に 転落事故多発で低木化図る
- 新聞名:
- MSN産経ニュース
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/140704/ymg14070402060001-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- サクランボ生産量日本一の県が、木の高さを抑える栽培技術の研究に本腰を入れている。サクランボの木は高さが特徴だが、高齢化の進んだ農家にとって負担が重く、転落事故も多発しているため。収穫量や自慢の味を保ちながら安全に作れる方法を、5年後に普及させるのが目標だ。
県によると、今年は6月20日現在、サクランボ農家の事故が昨年1年間の5倍の15件起き、4人が死亡した。大半は高所からの転落。梅雨に備えて高さ5メートル程度の木を覆う屋根にビニールをかける作業が、5月の暑い時期に集中したのが一因といい、担当者は「異常事態だ」と肩を落とす。
最盛期を迎えた収穫作業も気が抜けず、河北町の農家の男性は「質が求められる時代だから手間暇を掛けないといけないが、みんな命懸けだよ」と話す。
県は研究費520万円を本年度予算に初めて計上。上に伸びる枝は剪定(せんてい)して高さを2メートル以内に抑えつつ、枝を太い針金に伝わせて横に伸ばす。畑の面積を広げずに収穫量が確保でき、日当たりも良い枝ぶりの形を探ることが課題という。
県の園芸試験場で研究を担当する仲條誉志幸さんは「農家の選択肢が広がるよう取り組みたい」と話している。
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