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- ID:
- 30698
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0609
- 見出し:
- 悠久の時を刻む神秘の巨木、蒲生の大クス(姶良市蒲生町)
- 新聞名:
- 南日本新聞
- 元URL:
- http://mall.373news.com/felia/?p=14291
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- イラスト:張 佐和子
イラスト:張 佐和子
悠久の時を刻む神秘の巨木
蒲生八幡神社の鳥居をくぐり、参道を進んで境内への階段を上ると、左手にひときわ大きな木が目に飛び込んでくる。「日本一の巨樹」として知られる、蒲生の大クス。日本一を誇る幹の太さ(24.22m)は圧倒的な存在感で、枝葉が四方に勢いよくのびるさまは壮観だ。
1952年、国の特別天然記念物に指定された。推定樹齢は1500年。こけむした根回りが、いくつもの時代を超えてその場所に息づいてきた生命力の強さを物語る。春は境内に咲く桜の花との対比が美しく、夏は巨木がつくり出す陰影が涼やかな雰囲気を演出。秋になると隣にあるイチョウの木の落ち葉があた
りを黄金色に染め、冬には雪化粧した大クスが見られることもある。どの季節の、どの場面を切り取っても、絵になる風景ばかりだ。
364おでかけ_鳥居
364おでかけ_社務所カフェ
近くにある社務所はカフェも兼ねており、訪問客の多い週末や祝日を中心に抹茶やコーヒー(いずれも菓子付き)、ソフトドリンクなどを提供してくれる。悠久の時を刻み、人々を見守ってきた大クスを間近に眺めながら楽しむティータイムは、まさに至福のひととき。日常にちょっぴり疲れたら、ここに来てみるのもい
いかもしれない。きっと、心も体もリフレッシュできるはず。
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