v10.0
- ID:
- 30505
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0525
- 見出し:
- 巨大キャンバスに桜描く 神戸から東北に思い寄せて
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元URL:
- http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201405/0006989808.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 阪神・淡路大震災の被災地から東日本大震災の被災者への思いを込め、大きな桜の木を描くイベントが24日、六甲アイランド(神戸市東灘区)の神戸ファッションマートであり、約230人の子どもたちが鮮やかな巨大絵画を完成させた。7月に福島県いわき市であるワークショップで飾られる。
子どもたちが世界各国の文化や風習などを遊びながら学ぶ「第3回インターナショナルデイ」の一環。市内各地で絵画教室を開く「アトリエ太陽の子」(東灘区)が実施した。
「‐太陽の子」は、東日本大震災の発生翌日から「東北に早く春が来ますように」と、教室生らが1000枚の桜の絵を描いて被災地へ届けた。また、東北の子どもたちが思いを発散できる場を作ろうと、絵画のワークショップを継続して現地で開いている。
この日は、19年前の阪神・淡路大震災で教室の教え子2人を亡くした中嶋洋子代表(62)が、当時の神戸も町並みが壊れ、多くの命が失われたことを伝えた上で、「地震にも津波にも負けない大きな桜を描いてね」と語り掛けた。
横8メートル、縦3・2メートルのキャンバスの上で、クレヨンを手にした子どもたちは夢中で大地や木の幹、枝を描き、最後に絵の具を手のひらに塗って、花びらとして手形をつけていった。港島小(中央区)6年の女児(11)は「みんなで心を込めて描けたと思う。これからも被災地にできることを考え続けたい」と
話していた。
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