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- ID:
- 29537
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0129
- 見出し:
- チカモリの木柱 再現 来秋開館 縄文文化館に展示
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20140129/CK2014012902000043.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 金沢市は、二〇一五年秋に市埋蔵文化財センター(新保本)内に開館する「金沢縄文文化館(仮称)」の概要を明らかにした。縄文時代後期の国史跡チカモリ遺跡から出土した木柱について、当時のありようをできる限り忠実に再現して展示する。(出来田敬司)
チカモリ遺跡は、手取川扇状地の北端に位置する約七千平方メートルの史跡。明治時代以降、クリの木の木柱や木器、石器などが多数出土している。
木柱は十本で、うち八本がかまぼこを立てたような形で出土した。高さは最大で約六十センチ、幅は同八十五センチほどで、環状に配置されていた。木柱の利用については、建物、祭祀(さいし)の場、日時計など諸説ある。
写真
文化館は一階の一部を展示室(二百四十平方メートル)と特別収蔵庫(六十平方メートル)に改築する。展示室には木柱を出土当時の環状に配置、腐敗して現存しないとされる部分を特殊な樹脂でつくり、縄文当時の木柱を再現する。
このほか、展示室には縄文時代の暮らしぶりを映像化したり、古代人の暮らしぶりを体験したりするコーナーを設置し、特別収蔵庫には縄文後期の中屋サワ遺跡(いなほ)から出土した漆器や儀礼用の弓などを展示する。
市文化財保護課の担当者は「木柱は地下水に漬かった状態で見つかり、風雨や紫外線で腐敗しなかった貴重な遺物。縄文時代のありようを忠実に再現したい」と話している。
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