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- ID:
- 29150
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1202
- 見出し:
- 関商工高技術習得も兼ね
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20131201-OYT8T00859.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 関市桐ヶ丘の市立関商工高校建設工学科3年の生徒6人が、商業科の被服実習室で使う新しい裁縫机14台を製作している。古くて傷みが激しいため、木材加工の課題研究の一環として、最後の仕上げに取り組んでいる。完成した裁縫机は9日に納品する予定だ。(青山丈彦)
裁縫机はミシンを収納したり、机上に載せたりして裁縫作業に使っている。だが、使い始めてから約20年が過ぎて、使いづらくなってきた。そのため、家庭科の教諭が今年6月頃、建設工学科の教諭に相談。生徒の技術学習ができ、安価な備品もそろうとして、建設工学科の生徒が裁縫机を作ることになった
。
新しい裁縫机は、幅約90センチ、奥行き約40センチ、高さ約70センチで、机の下にミシンを収納する構造だ。市販の木材のほかに、電子機械科の生徒が、電気工事の技術を競うものづくりコンテストに向けて、練習で使ったベニヤ板も活用し、9月から製作を始めた。家庭科の教諭から要望や意見も聞き
、移動できるように車輪や取っ手も取り付けた。
建設工学科の牛丸憲一教諭(44)は「注文通りの商品を作る責任があり、生徒の自信にもつながる」と指導している。
裁縫机の製作に励んでいる坂口卓弥さん(18)は「高校生の作品だからという妥協はしない。少しでも完成度を高めることで、技術の向上にもなれば、うれしい。思い出にもなる机を長く使ってほしい」と話していた。
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