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- ID:
- 28977
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1107
- 見出し:
- 現代の名工 本県から4人 2氏に聞く
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元URL:
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20131107/CK2013110702000153.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 卓越した技能者を厚生労働大臣が表彰する「現代の名工」に、本年度は県内から4人が選ばれた。電気機器保守員の大木誠一さん(51)=前橋市=と和服仕立て職の岡田成雄(しげお)さん(70)=桐生市、建築板金工の武井国八さん(80)=太田市、創作こけし製作工の青木トシ子さん(82)=渋川
市。このうち2人に仕事への思いを聞いた。
自宅の工房で創作こけしを製作する青木さん=渋川市で
写真
◆渋川市・創作こけし製作工 青木 トシ子さん(82)
「今まで頑張ってきたかいがあった。創作こけしの作家ならだれもが憧れる現代の名工に選ばれ、本当にうれしい」
渋川市に合併する前の旧赤城村の出身。二十四歳から前橋市内の観光土産用のこけし製造業者の下で、こけしづくりを始め、三十代前半に独立して創作こけしの世界に入った。
材木を切って、ろくろで削り、絵付けをして仕上げるまで、すべて手作業で、日本画を基礎にした優れた技術を確立した。皇室へも作品を献上している。
「創作こけしの魅力は、想像力を膨らませてさまざまな作品を製作できること。木目を生かして髪の毛の流れを表現できるなど、楽しさいっぱい」と語る。大作に挑戦する時は、デザインを考え付くのに一年はかかるという。
全群馬近代こけし連盟展で内閣総理大臣賞を四回受賞。「今後は、後継者の育成に努めるとともに、常に目標を持って今まで以上に良い作品をつくりたい」と意欲的だ。
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