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- ID:
- 28868
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1024
- 見出し:
- 昆虫の減少や気象が影響か ブナの実11年ぶり豊作 函館の林試道南支場で26日講座
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/499907.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 日本では道南が北限の自生地になっているブナの実が11年ぶりに豊作になり、道立総合研究機構林業試験場道南支場(函館市桔梗町372)は、ブナなどの木の実を食べながら学ぶ公開講座を26日に同支場で開く。森林への理解を深める貴重な機会としてブナの実を味わってもらう。
講座は「クリ・ブナ・ベリーの実を楽しもう!」と題し、木の実について学びながら、同支場や函館周辺で採取したブナやクリの実を食べるほか、ベリー類で作ったジャムも味わう。
ブナは日本の天然林を代表する樹木で、その実は殻をむいてピーナツのように食べられる。くせのない味が特徴で、縄文人が食べたとされ、ヒグマも好物だ。3~5年に1回、豊作になるが、2003年度以降、不作が続き、同支場は「研究者もブナの実を食べる機会がめったになかった」という。
同支場は伐採が進んだブナ林の再生に向けた研究を1990年度に開始。本年度は対象6地点のうち函館市赤川、上ノ国町、後志管内黒松内町が豊作で、作柄調査の結果は今月末に集計する。11年ぶりの豊作の理由はよく分からないが、花を食べる昆虫の減少や気象条件の良さが考えられるという後継木を増やす好機でもあり、八坂通泰支場長は「ブナは水源を蓄える機能も高く、生態系に良い。実が落ちて若いブナが育ってほしい」と期待。今後、苗木用の実(種子)も採取する予定だ。公開講座は午後1~3時で参加無料。
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