v10.0
- ID:
- 28751
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1009
- 見出し:
- 向島タヌキ17年ぶり撮影 防府市 国天然記念物指定の地
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20131008-OYT8T01208.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- タヌキを撮影したのは、防府市出身で元外交官の長井忠さん(海外在住)。同市に帰っていた5月12日、向島に遊びに行って道端にうずくまっている1匹を発見して写真を2枚撮った。
向島(約8平方キロ)がタヌキの生息地として天然記念物に指定されたのは1926年。当時、タヌキは毛を防寒具などに使うため乱獲され、絶滅が懸念されていた。このため向島が指定されたという。
市街地南に位置する向島は、50年に本土と橋で結ばれ、現在の人口は1450人。市教委によると、向島には35年度に推定で3000匹のタヌキがいたとされる。しかし、木の伐採に伴う生息環境の変化や、本土とつながって増えた野犬の影響などで、73年度は推定50匹以下に減少。その姿が撮影され
たのは96年度が最後で、最近はふんや死骸は見つかっているが、目撃情報はほとんどなかった。
市教委文化財課は「生息の痕跡はあっても実際の姿はとらえられず、本当にいるのか不安だった。今後もタヌキの生態に影響が出ないよう、自然を守っていきたい」としている。
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