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- ID:
- 28549
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0906
- 見出し:
- 県産の丸太輸出絶好調 昨年実績上回る
- 新聞名:
- 大分合同新聞
- 元URL:
- http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_137825542689.html
- 写真・動画など:
- 【図・表 】
- 記事内容
- 大分県内からの丸太の輸出が伸びている。今年は1~6月の上半期で既に昨年1年間の実績を上回り、初めて1万立方メートルを突破した。中国からの引き合い増加が背景にあり、円安が追い風となっている。国内では消費増税を控え住宅建設などの駆け込み需要が高まり競合も起きているため、関連
業者は、輸出用の低質材の確保や集出荷などに躍起になっている。
県産材の輸出は伐採作業で出る低質材の有効利用を目的に2009年から始まった。財務省の貿易統計によると、今年1~7月に大分、佐伯両港から輸出された丸太は1万2678立方メートル。6月時点で、過去最も多かった11年(9881立方メートル)の輸出量を上回った。
木材業者などによると、最近は米国の住宅建設が好調で、安価な北米産の木材が中国で手に入りづらくなっている。経済成長に伴い木材を確保したい中国の視線が日本など他国産に向いているという。県は「為替など大きな環境の変化がなければ今年の輸出量は2万立方メートルを超えるのは確実」と
みている。
木材輸出を扱う大成木材(大分市)の横山久雄社長は「引っ張りだこの状態」と説明。一度に1万立方メートルの注文もあり、「集荷が追い付かない」と話す。
並行して低質材の価格も上昇している。佐伯広域森林組合によると、1立方メートル当たりの価格はこの半年間で5千円から2千円ほど上昇した。住宅建設のほか、同じ低質材を使うバイオマス発電の稼働で、需要が競合している。
県林産振興室は「これを機に新たな販路を確立し、付加価値の高い製品の出荷などに結び付けるなどして林業全体の振興につなげたい」としている。
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