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- ID:
- 28356
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0819
- 見出し:
- 少花粉スギの普及に本腰 県が苗木生産実用化へ
- 新聞名:
- 山陽新聞
- 元URL:
- http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013081520080072/
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 岡山県は、花粉症対策のために研究を進めてきた「少花粉スギ」の苗木生産に実用化のめどが立ったとして、本格普及に乗り出した。公有林を持つ市町村などに呼び掛け、植え替えを進めるための連絡会議を発足。県境を超えた花粉の飛散を防ぐため、中国5県で連携した取り組みもスタートさせる。
実用化されるのは、在来種に比べて花粉の飛散量が100分の1以下の少花粉品種。県森林研究所(勝央町)で県内の気候に適した品種を選抜した。
県は2009年度から県山林種苗協同組合と連携し、加盟生産者へ苗木を配布。4生産者の農園で現在、挿し木の苗の元になる穂を採取できる親木が約1千本育っている。来年度には5千本程度の苗木を初出荷できる見込みとなった。
普及に向けて県は5月、津山、真庭、新見市など公有林を所有する8市町村、国、県森林組合連合会などと連絡会議を発足。スギ林の伐採・植栽計画の情報を交換し、需要に合わせて苗木の供給を調整していく考えだ。
県の計画では、17年度には1万4千本の苗木を供給できる体制を整え、県内で1年間に植栽されるスギ林(約10ヘクタール)のうち7割程度を少花粉品種に置き換える予定。伐採期は在来種と同じ約50年とされている。
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