v10.0
- ID:
- う人であれば、きっと喜んでもらえるだろう。
28018
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0628
- 見出し:
- 吹田文明の木版画:独特の幻想世界、広がる宇宙
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/feature/news/20130627ddlk36040605000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 阿南市出身の世界的版画家、吹田文明(ふきたふみあき)さん(86)=東京都世田谷区=の作品を紹介する「吹田文明の木版画」が那賀町の相生森林美術館で開かれている。国際的に評価の高い初期の作品から近年のものまで、同館所蔵の全58点を展示した。色彩と形が織りなす独特の幻想世界
に浸ることができる。7月15日まで。
吹田さんは、旧制の徳島師範学校(現徳島大)を出た後、東京芸術大に進学。卒業後は小学校教諭や多摩美術大教授などを務めながら作品を制作し、サンパウロ・ビエンナーレ展最高賞(1967年)など数々の国内外の賞を受賞した。
同館で吹田さんの作品展が開かれるのは95年に続き2回目。林業が盛んな町の美術館として、以前から木版画や木彫など木材と関連の深い作品を収集してきたが、毎年開催している「年賀状展」などを通じて交流があった吹田さんが今年2月、木版画50点を寄贈したことから今回の企画が実現した。
展示は、版画を始めた初期の58年から08年までの抽象作品が中心。木版だけでなく、紙版と組み合わせたり、油彩と水彩の絵の具を使って重ね刷りしたりすることで多彩な表現を可能にしている。東浦博史学芸員は「日本の木版画を世界に紹介した吹田さんの宇宙や空間の広がりを感じてほしい」と話
す。
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