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- ID:
- 27754
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0528
- 見出し:
- 清水建設、暴風雨による樹木の転倒を防ぐ支柱を開発
- 新聞名:
- 日経BP環境経営
- 元URL:
- business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20130527/248670/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 清水建設は、暴風雨による樹木の転倒を防ぐ新型の支柱「シミズ・ラッピングサポート」を開発して実用化した。4本の支柱を正四角すいの形にして樹木を包み込むように支え、幹と根の部分(根鉢)の周囲にそれぞれ井桁状の木枠を設ける。豪雨で土壌が緩んでも枠組みが大きく変形しないことが特長とな
る。造園工事・緑化資材の日栄緑化(東京都狛江市)と共同開発した。
生物多様性保全や、都市部の気温が上昇するヒートアイランドへの対策で緑化が推進され、樹木の重要性が増している。その一方で、近年は「ゲリラ豪雨」と呼ばれる局地的な激しい雨や、暴風雨を伴う台風が頻発し、樹木が倒れるケースが増えていることから実用化に取り組み、これまでの支柱の弱
点を解消した。
従来は植樹する際、木製などの支柱を埋め込んで支えたり、支柱で根鉢を固定するなど、地中に打ち込むだけで支持力を得て転倒を防ぐのが一般的だった。しかし豪雨で土壌の水分率が高くなると想定以上に土壌が緩んで支柱が変形し、支持力を失っていた。新型支柱は、支柱と井桁状の木枠を金具
で連結した正四角すいの形で樹木を守る。
樹木の高さや幹周りの太さに基づき、支柱と木枠のサイズの最適な組み合わせを設定できる。作業員の勘に頼る部分が多いこれまでの施工と違い、施工をシステム化しているので品質が一定になり、均一な美観を確保できる。新型支柱の開発では、清水建設は全体の企画と現場での実証、日栄緑化が
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