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- ID:
- 27363
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0408
- 見出し:
- 咲かないサクラ 白浜町玉伝の県道沿い並木
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=250349
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 和歌山県白浜町玉伝、卒塔婆(そとば)トンネル近くの県道沿いの桜並木が今シーズン、ほぼ全ての木に花が咲かず通行人らをがっかりさせている。地元の人らは「原因が全く分からない」と困惑している。
約1キロにわたって続くソメイヨシノの並木で、100本以上あり、多くが高さ8メートル前後に育っている。1975年に卒塔婆トンネルが開通したのを記念し、地元の老人会員が78年に植えた。
枝の一部が県道に覆いかぶさり、毎年、花見のシーズンには見事な「花の回廊」をつくっている。車を止めて見物する人も多い。
ところが、ことしはほぼ全ての木が枝の先端にちらほら花を咲かせた程度でシーズンを終えそうな状況。花数の多い木でも例年の1割以下とみられている。
近くに住む高橋己代子さん(77)は「こんなことは初めて。短期間に寒暖を繰り返した不順な天候が原因なのでしょうか」と驚いている。
地元の依頼で7年ほど前からサクラの管理を手伝っている同町大の農業、小阪孝太郎さん(53)は「以前、全体の半分ほどがテングス病にかかり、数年前に造園業者に患部を切ってもらった。でも、再び病気が広がり始めてきた。来年は咲いてくれるのだろうか」と心配している。
テングス病は菌類の寄生によって起こる植物病害。枝が密集して花が咲かなくなり樹勢が弱るとされている。
県林業試験場(上富田町)の研究員は「可能性としてウソという鳥がつぼみを食べたとか、花芽のできる7~9月の気象的な要因が考えられるが、はっきりとは分からない。病気が原因だと木によって差があると考えられる」と話している。
【100本以上あるソメイヨシノが花をほとんど咲かせていない(和歌山県白浜町玉伝で)】
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