機質な電波塔を木やサボテンに見せかけて景観破壊を軽減させる試みが、世界中で行われている。ギャラリー方式で紹介。
TEXT BY PETE BROOK
PHOTOS BY DILLON MARSH
TRANSLATION BY MAYUMI HIRAI/GALILEO
WIRED NEWS (ENGLISH)
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「木の形をした携帯基地局(電波塔)」の歴史における重要な1章は、南アフリカで記されている。
1990年代半ばに南アフリカの携帯電話会社Vodacomは、携帯基地局が建てられることによって生じる景観破壊問題の解決を、Brolaz Projects社という電気通信会社に委託した。
同社に勤めていたイヴォ=ブラニスラヴ・ラジックと、同僚のオーブリー・トレヴァー・トーマスが考え出したのが、「ヤシの木の形をした電波塔」だ。毒性のないプラスティックでつくられた「Palm Pole Tower」は、1996年に世界で初めてケープタウンに設置された。