v10.0
- ID:
- 27131
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0315
- 見出し:
- 世界の水危機に挑む(3)~空気から水を造る
- 新聞名:
- NET IB NEWS
- 元URL:
- http://www.data-max.co.jp/2013/03/15/post_16449_hky_03.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 実際、2012年にはスペイン、オマーン、エチオピアをはじめ南米チリなどでも効果が確認されている。日本では鳥取砂丘という環境を活かし、鳥取大学の乾燥地研究センターが同様の実証研究で成果を上げ、海外への技術移転にも積極的に取り組んでいる最中だ。
しかも強気のホッフ氏は「このウォーター・ボックスを使い、20億ヘクタールの森林を育てることができれば、現在人類が放出しているCO2をすべて吸収することも可能になる」と豪語する。地球温暖化対策にも役立つというわけだ。「人類が過去2000年の間に伐採してしまった森林を自然の力を利用して取り戻す
ことが夢だ」と、熱く語る。
似たような技術はカナダの発明家も既に商品化している。カナダのエレメント・フォーという会社は家庭用の造水機を開発し、すでに市場に投入済みである。この造水機の特色はやはり空気中の水蒸気を吸収し浄化した後に飲み水として利用することを可能にしたものである。
「ウォーター・ミル」と呼ばれる造水機で、使用する電力は極めて少ない。一般家庭の壁に装着し、空気中からフィルターを通して不純物を取り除いた後に水を製造する。最近流行しているインフルエンザなどの病原菌もマイクロ波を照射することで殺菌除去する機能も付いているため、単に水を空気から絞り
出すだけではなく、大気中に含まれる雑菌や細菌も除去してくれるというので人気が出ている。
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