v10.0
- ID:
- 34030
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- 男子誕生時は欅、女子は桐
- 新聞名:
- タウンニュース
- 元URL:
- http://www.townnews.co.jp/0110/2015/10/15/303385.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- これから美しい紅葉の季節を迎えます。華やかなカエデやイチョウと違って、ケヤキの紅葉は、渋みのある大人の美を感じさせてくれます。ケヤキは金沢区内の街路樹に多く使用されており、散策時に紅葉を楽しむことができます。
名木古木に指定されているケヤキは、長昌寺(3株)、称名寺(3株)、手子神社、白山神社、瀬戸神社、金龍禅院でみられます。
ケヤキの由来は、気品のある樹形の様子から、「けだし、けやけき木」(明らかに優れている木)、また「顕著なる木」からつけられました。一般に漢字で「欅」と表しますが、万葉集には古名の「槻」で詠まれています。ちなみに欅は、中国でシナサワグルミを指しています。
コルク形成層でつくられた樹皮は、雲紋状に剥がれる特徴があります。冬が近づくと、葉を落としますが、その前に小さな果実をつけたままの小枝が落ち、風に乗って中の種を遠くまで飛ばします。
落葉樹の中では最も価値の高い木材の一つに挙げられ、屋根を支える丸い柱や、城門などに利用されてきました。
昔からの日本の風習で、女子が生まれると将来の嫁入りタンスの材料にするため、桐を庭に植えます。男子の場合には、孫の代になって家を新築する時、大黒柱にするためケヤキを植えたといいます。これは両樹木の寿命の違いと、成長の速さの違いでしょう。
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