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- ID:
- 33271
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0613
- 見出し:
- 室蘭・祝津町会が臨海公園の桜を生育の影響で間伐へ
- 新聞名:
- 室蘭民報
- 元URL:
- http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/06/13/20150613m_01.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 室蘭・祝津町会(阿部勝好会長)が、祝津臨海公園に植樹した桜の間伐を行う。本数が増えすぎて木が病気にかかったり、民家に接触するなどトラブルが起きたための措置。伐採した木は燃料やくん製の材料として再利用する予定。一方、地域では人手不足を心配する意見もあり、町会は広く協力を求め
ている。
町会は、白鳥大橋開通の記念事業として1989年(平成元年)に植樹を開始。以来10年間をかけ、ヤエザクラ400本など計約600本を植えた。草刈り、土の入れ替えなどには市港湾部の協力を受けて育て、例年春には商店会と桜祭りを開催。住民らが満開の景観を楽しんできた。
最近では桜の木が高さ4、5メートルまで育ち枝も伸長。陽光が届きにくくなったり、枝が触れ合うことで病気にかかった木が出てきた。付近の住民からは伸びた枝が家の屋根に接触するなどの苦情もあった。
町会では昨年から間伐を計画。ヤマザクラは8~10メートルの間隔を空けて育てるのが適当とされるが、現在は5、6メートルほどしかないため樹木医の指導を受けて伐採する約150本の木を選定した。生育が順調な木は残すため、景観への影響は少ないという。
作業は21日から実施予定で、伐採した木は公園内で保管する。町会には「くん製のチップに使いたい」などの声が寄せられており、町内外から要望があれば無料で提供する。ただ作業の完了には1年ほどをかかる見通し。先日行われた町会の役員会では人手や用具の不足を懸念する声が上がっていた
。
阿部会長は「植樹が始まって20年ほどがたち、保存がますます大切になっている」と強調。今後の作業については「必要な内容を確認しながら進めていきたい。町外からも協力を得られれば」と話していた。
間伐と伐採した桜の木の引き取りについての問い合わせは、阿部会長、電話0143・27局1329番へ。
(吉本大樹)
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