v10.0
- ID:
-
33222
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0529
- 見出し:
- レトロ電車串間に設置 街おこし団体
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20150528-OYTNT50144.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 串間市の若手経営者でつくる街おこし団体「くしままちづくり協議会」は28日、同市のJR串間駅の近くにレトロな路面電車1両を設置した。観光案内所や物産館としての利用を検討する。(小林隼)
協議会は2012年から、市中心部のにぎわい創出や観光客の誘致を目指し、駅近くの国指定重要文化財「旧吉松家住宅」を生かした地域振興策を話し合ってきた。
その中で、1919年(大正8年)に吉松家住宅を建築した材木商の吉松忠敬(1865~1937年)が枕木や電柱で財を成し、現在のJR日南線の開通に尽力したことから鉄道に着目。電車を活用して街の活性化につなげようと購入した。
路面電車は50年製造の「750形」で、全長13・7メートル、幅2・5メートル、高さ3・8メートル。大阪市電から68年に広島電鉄(広島市)に移り、2014年3月まで実際に走っていた。設置場所は宮崎交通(宮崎市)から借り、くま川鉄道(熊本県人吉市)から購入したレールを協議会の会員が敷いた。
午前8時半頃、広島市から電車を載せたトレーラーが駅前の広場に到着。協議会の会員が見守るなか、2台のクレーン車でゆっくりと降ろされた。外観は自由に見学できる。
これから電車の利用策を決める。順調なら年に1、2両ずつ追加し、20年の東京五輪までに複数の設置を目指す。
協議会会長の喜多祥一さん(51)は「電車は子どもに人気のうえ、大人の鉄道ファンも多い。歴史や時代を振り返りながら、大勢の市民や観光客でにぎわう場所にしたい」と語った。
..