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- ID:
- 26895
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0220
- 見出し:
- 名張・延寿院の枝垂れ桜、接ぎ木した苗木植樹
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130220/CK2013022002000016.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 名張市赤目町長坂の延寿院境内にある市天然記念物「枝垂れ桜」の後継樹となる苗木が十九日、一年間の増殖作業を終え、同院に植樹された。五年ほどで開花するという。
樹高六・五メートルの枝垂れ桜は、樹齢推定三百八十年。例年四月中旬に薄ピンクの花をつけるが、幹の腐朽などが進行しているため同院は二〇一一年十一月、独立行政法人・森林総合研究所の関西育種場(岡山県勝央町)に増殖を依頼した。
一二年二月に枝垂れ桜から枝を採取し、台木となるオオシマザクラに接ぎ木を実施。二十八本中七本で増殖に成功し、うち三本を同院に返した。いずれも高さは一メートル程度。研究所の担当者は「高齢で作業は難しかったが、うまくいってよかった」と話した。
名張市天然記念物の枝垂れ桜(2012年4月12日撮影)
松本篤明住職(56)や地元住民でつくる「延寿院護持会」のメンバーらが境内で苗木を受け取り、本殿裏に二本を植えた。残りの一本は多気町の金剛座寺に寄付する。松本住職は「これから家族のように苗木を見守っていきたい」と話した。
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