v10.0
- ID:
- 32642
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0309
- 見出し:
- 津波に耐えた桜 復興工事で伐採
- 新聞名:
- NHK
- 元URL:
- http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150309/k10010008941000.html
- 写真・動画など:
- 【動画】
- 記事内容
- 東日本大震災の津波で海水につかりながら花を咲かせてきた岩手県大槌町の桜の木が、復興工事に伴って伐採され、地元の人たちが幹に触れたり、写真を撮ったりして別れを惜しみました。
岩手県大槌町の旧赤浜小学校の校庭にある5本の桜の木は樹齢およそ100年と伝えられ、震災の津波でおよそ2mの高さまで海水につかりましたが、その後も毎年花を咲かせ、地元の人たちに親しまれてきました。
しかし、復興工事でこの地区の土地がかさ上げされるため、5本とも伐採されることになり、9日から作業が始まりました。桜の木の周りには地域の人たち7人が集まり、重機による伐採作業を見守りました。そして、桜の木が倒れると幹に触れたり、写真を撮ったりして別れを惜しんでいました。この地区の64歳
の男性は「工事のために伐採されて申し訳ない気持ちでいっぱいです。桜には長年、地域を見守ってくれてありがとうと言いたいです」と話していました。
この桜の木からは苗木が育てられていて、かさ上げ工事が終わったあと、再びこの地区に植えられるということです。
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