v10.0
- ID:
- 31795
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 1117
- 見出し:
- ハイテク作品、784枚の木片が結び出す「自分の像」に仰天 だまし絵II・ローズィン「木の鏡」
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/west/news/141117/wst1411170003-n1.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- だまし絵の世界はローテクばかりだろう、と思ったら大間違いだ。やはり時代の進歩とともに、意外なハイテク作品もできあがってきているのである。
デジタル・アートの世界で活躍するダニエル・ローズィン(1961年~)の作った「木の鏡」は、一見すると一辺7センチの木片パネルが784枚、きれいに並んでいるだけ。
ところが、あなたがこの作品の前に立つと、カタカタとパネルが音をたてて動き出し、ついにはそこに自分の「像」が結び出されるのである。
作品中央に小型カメラが設置され、そのカメラがとらえた映像に、コンピューター制御された木片が瞬時に反応するという仕組みなのだ。
木片にはひとつひとつにモーターが取り付けられ、上部の光源からの光を反映するようになっている。上を向いた木片は明るく、下を向いた木片は影が出て暗くなる。それにより、画面にモノクロの画像が浮かびあがるのである。
ローズィンはイスラエルのエルサレム生まれ。1994年からニューヨークに住んでデジタル(インスタラクティブ)・アートの分野で活躍。現在はニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツITPで准教授も務める理論派だ。
会場でぜひ試してほしい魅力的な逸品である。
..