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- ID:
- 31780
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 1115
- 見出し:
- さようならモミの木 岡谷の川岸小で「おわかれ集会」
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元URL:
- http://www.shinmai.co.jp/news/20141115/KT141114SJI090012000.php
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 岡谷市の川岸小学校にあり、児童や住民から「登校坂(とうこうざか)のもみの木」として親しまれてきた樹齢約100年のモミの大木が伐採されることになり、14日、同校で「おわかれ集会」があった。樹勢が衰え倒れる恐れもあるとして、近く県道の拡幅工事に合わせて切る予定。児童らは休み時間などにごつ
ごつした幹に触れ、別れを惜しんでいた。
県道から学校へと続く坂道を上り終えた場所に立つモミの木は高さ約30メートル、幹回り最大約1・5メートル。校歌の3番の歌詞にも「みどりの木立よもみの木さくら」と歌われる学校のシンボルだ。
昨年の6年生が総合学習の一環で学校敷地内の木を調べる中で、木が弱っていることが判明。樹木に詳しい元県職員の佐々木辰弘さん(62)=東筑摩郡朝日村=の助言を受けて肥料を与え、根元にロープを張って踏み込まないようにしたが、回復しなかったという。
集会には全校児童約420人が出席。佐々木さんがモミの木の状況を説明し、「子どもたちに思いやってもらい、木も喜んでいると思う」と話し掛けた。児童会長の6年玉井元君(11)は「もみの木から木の生命力の強さを知った。佐々木さんは木の気持ちが分かって助けてくれました」とお礼を述べ、全員で校
歌を3番まで歌った。集会後に校庭に出て、思い思いに木に触る児童もいた。
モミの木は22日午前に伐採する予定。切った後の活用方法を検討している。
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