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- ID:
- 31574
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 1018
- 見出し:
- 心に響く空海の足音 へんろ展きょう高松で開幕
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20141017-OYTNT50087.html?from=ycont_top_txt
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 善通寺・金剛力士像眼前に
四国霊場開創1200年を記念した特別展「空海の足音 四国へんろ展 香川編」が、高松市玉藻町の県立ミュージアムで18日開幕する。七十五番札所・善通寺の金剛力士像が門外で初めて公開されるなど、弘法大師・空海ゆかりの宝物を通じ、遍路の歴史や文化にふれることができる。(花田祥瑞)
四国4県で順次開催。香川編では、国宝3件、重文16件を含む約80件の絵画や彫刻、古文書などを展示する。
「迫力がすごい。木の質感も伝わってくる」。17日の内覧会に参加した丸亀市の会社員前田歩さん(31)は、会場入り口で出迎える金剛力士像に目を丸くした。
阿形あぎょう(高さ1・93メートル)、吽形うんぎょう(1・90メートル)の2体で、7月に善通寺の仁王門から運び出された。同寺の樫原禅澄法主(74)は「顔もごつくて筋肉も隆々。こんなに近くで見られる機会はなく、ぜひ多くの人に鑑賞してほしい」。
展示は3章構成。1章では、空海の飾り気のない筆づかいが伝わる京都・神護寺の「灌頂暦名かんじょうれきみょう」(国宝)など空海にまつわる資料を集めた。
約20センチ四方の限られた空間の中で釈迦如来や菩薩ぼさつ像などを配した和歌山・普門院の「釈迦如来および諸尊像」(重文)、ヒノキ板に空海の師僧を浮き彫りした高知・金剛頂寺の「板彫真言八祖像のうち恵果像」(同)も並ぶ。
2章は「四国へんろの成り立ち」と題し、修行・信仰の場だった四国に霊場が形成されていった歴史を江戸時代の遍路ガイド本などでたどる。「祈りのかたち」がテーマの3章では、県内の寺宝を特集する。
11月24日まで。午前9時~午後5時(金曜は午後7時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。一般1020円。高校生以下は無料。
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