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- ID:
- 26827
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0213
- 見出し:
- 「ハートの木」愛よ育て…旧閑谷学校クスノキ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20130212-OYT8T01261.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 備前市の国特別史跡・旧閑谷学校に、ハートの形をしたクスノキがある。同市に隣接する和気町の関係有志が周辺地域の魅力発信を目的に、このクスノキを「ハートの木」と名付けて県内外にPRしようと計画。14日のバレンタインデーを前に、カップルがハートの木を背景に愛を語らい、写真撮影ができる
ようベンチを設置した。(近藤真史)
ハートの木は、1926年に皇太子だった昭和天皇が植樹。史跡駐車場側から国宝の講堂に向かって立つと、こんもりと茂った葉が柔らかな曲線を描いているのが見える。2010年に剪定(せんてい)された後、自然にハート形になったという。
ベンチを設置したのは、和気町職員海野均さん(41)、同町のスポーツインストラクターの古川美保さん(64)ら10人でつくるグループ「和気大好き!プロジェクト」。
東京出身の海野さんは岡山大農学部出身で、学生時代は同町内の叔母宅に下宿。町内の自然や和気清麻呂に代表される歴史に魅力を感じて町職員となった。昨年10月、たまたま閑谷学校内のクスノキがハートの形をしていることに気づき、会員制交流サイト「フェイスブック」で紹介したところ、古川さん
ら町民が共感。グループをつくり、地域の盛り上げ策に使えるのではと模索し始めた。
閑谷学校は町内にある県立和気閑谷高校の前身で、同高校OBも活動に参加。グループで施設を管理する「特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会」に掛け合い、ベンチを置くことが決まった。
ベンチは1月29日、ハートの木から約40メートル離れた場所に設置。古川さんは「愛、平和、歴史を語り合うすてきな場所になれば」と希望する。國友道一・同保存会事務局長も「若い人に閑谷学校を知ってもらう良い機会」と歓迎し、観光客らがさっそく記念撮影の場所に選んでいる。
海野さんは「地元の人にも和気と周辺の魅力を再発見して元気になってほしい」と活動第2弾を模索している。同プロジェクトの活動は、(http://www.Facebook.Com/waketown)で見ることができる。ハートの木の問い合わせは同史跡受付(0869・67・1436)。
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