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- ID:
- 23358
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0202
- 見出し:
- らいらっく会経済講演会「川がなければ海は生きない」
- 新聞名:
- 北海民友
- 元URL:
- http://www.minyu.ne.jp/digitalnews/120201_4.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 北海道銀行紋別支店の取引先でつくる紋別らいらっく会(佐藤教誘会長)の経済講演会が30日、紋別セントラルホテルで開催された。講師には、NPO法人「森は海の恋人」理事長の畠山重篤氏を招き、「川がなければ海は生きない」と森林・川・漁場(海)の連携と循環を説く講演に耳を傾けた。64人が参加
した。
講演を前に佐藤会長が「畠山氏はこのほど、森林へ貢献した人を表彰する『フォレストヒーローズアワード』(森を守った世界の5人)に選ばれ、来週ニューヨークの国連本部で授賞式に出席します」などと述べ高い評価を受けた活動や経歴を紹介した。
畠山氏は、地元・宮城県気仙沼市のリアス式海岸の形成過程や名前の由来、豊かな漁場の背景にある森林の大切さを訴えた。若い頃出会った短編紀行文集で、森林が豊富な南スペインに興味を持ち、後に現地を訪ねた。また、スペイン西部サンティアゴ巡礼で、人々が地域の生活と切り離せないホタテ
貝のアクセサリーをシンボルのようにつけている光景にも遭遇した。「森から流れ出る川が削った海岸がホタテ貝有数の産地になっていることで、森林・川・海の連携に確信が深まった」という。
広い海で、森の栄養素が行き渡る食物連鎖や総合的な仕組み、人・植物にとっての鉄分の必要性などを強調する熱のこもった話に、参加者らは真剣に耳を傾けていた。
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