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- ID:
- 26196
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1214
- 見出し:
- クスノキ:消える並木 樹齢100年、惜しまれ
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20121213ddlk40040377000c.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 久留米市国分町で市道の拡張計画のため、陸上自衛隊久留米駐屯地正門前にあるクスノキの並木の移植作業が進められている。明治時代に植えられたとされ、樹齢は100年を超えるとあって、地域住民からは惜しむ声が出ている。来年2月ごろまでに一部が移植される。
市広域道路対策課によると、クスノキは21本あり、高さは最大約17メートル。陸自久留米駐屯地によると、旧陸軍が1897(明治30)年にこの場所に駐屯したが、この頃に植えられたらしい。
東合川野伏間線(通称・外環状)拡張計画の一環で、クスノキの処遇が課題となった。市民からは中央分離帯に樹木を残してほしいという声もあったが、ドライバーの安全性の観点などから難しいと判断。同課は樹木医の所見を参考に、21本中、移植可能な8本を近くの森林に移す方針だ。天然樟脳(しょ
うのう)としての再利用も含め、専門家と検討しているという。
この地域の自治会長を務めた国分大幸さん(79)によると、強風で枝や葉が周辺に散乱することもあったが「長年この地域を見守ってきた立派な大木で、残念です」と惜しんでいた。
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