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- ID:
- 26171
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1212
- 見出し:
- 桑の木100本、引っ越し作業 岡谷蚕糸博物館の移転先へ
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元URL:
- http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_233941
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 岡谷市本町の市立岡谷蚕糸博物館が市の新病院建設のため解体されるのに伴い、周囲にある桑の木約100本を市内の同館移転先に移す作業が10日、始まった。2014年度中の開館を目指す新博物館では、移植した木の葉を、糸繰り体験などに使う繭を作る蚕の餌にする計画だ。
移転先は、同市郷田にある旧農業生物資源研究所生活資材開発ユニットの敷地に設けた約160平方メートルの畑。同館によると、移すのは日当たりが悪い山間地でも育つとされる「小坂(おさか)桑」、枝が垂れた「しだれ桑」などで、葉が落ちて休眠期に入った12月が移植に適しているという。
この日は、市内の造園会社の作業員が重機やシャベルで根元の土を丁寧に取り除いた上で、1本ずつ抜き取った。12日までに移転先の畑に順次植える。
博物館周辺の桑の多くは、かつて隣にあった市民会館が03年に解体された後に植えられ、葉は館内で飼う蚕の餌などに使ってきた。新博物館の桑畑では、来館者が葉の収穫体験もできるようにする予定で、高林千幸(ちゆき)館長は「子どもたちの学習活動などに生かしたい」と話している。
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