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- ID:
- 25964
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1121
- 見出し:
- 圧巻!紀元前から存在する世界最古級の12の樹木
- 新聞名:
- カラパイア
- 元URL:
- http://karapaia.livedoor.biz/archives/52108650.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 地球上には我々が生まれるはるか昔から、歴史の移り変わりをずっと見届けてきた古い木がある。樹齢1,000年を超える木は50本以上あると言われているが、今だ発見されていない長寿の木は他にも無数にあるだろう。ここでは、運よく発見に至った、地球上で最古級と言われている12本の木々を見ていくこと
にしよう。
1.樹齢8万年以上のPando 米ユタ州
アメリカヤマナラシのクローンの群生は少なくとも8万年以上前に誕生したと言われている。まだ人類の祖先すべてがアフリカに住んでいた頃だ。また、Pandoの重量は6615トンで、地球上で最も重い生物でもある。
105エーカー(約42.5ヘクタール、東京ドーム9個ぐらい)に及ぶこの群生地は、遺伝的に同一の木々でできていて、一本の根で繋がっている。ただしこの森林地帯は100万年も前に誕生したものだとも言われており、それが本当だとすると、初期のホモサピエンスよりもさらに80万年も前から存在していたことになる。
2.樹齢4765年のメトシェラ 米カリフォルニア州
カリフォルニア州インヨー国立森林公園内の、海抜3000メートルのの場所にある、樹齢4765年という驚異的な記録を持つ木。エジプトで最初のピラミッドが建てられた時、この木はすでに100歳を迎えていたことになる。
この木を保護する為、森林局ではその正確な位置を公開していないが、公園内の、古代の森と呼ばれる、樹齢1000年級のグレートベースン・ヒッコリーマツの間にまぎれている。一度目にすれば直ぐにメトシュラだとわかるはずだ。
3.樹齢4000~4500年のイトスギ イラン
イラン、アバークーにある巨大なイトスギは、樹齢4000から4500年と推定されており、ストーンヘンジが完成した頃の時代に生まれたアジア最古の木である。イランの国定記念物にもなっているこの木の高さは約25mで幹周は約11.5mと巨大である。
4.樹齢3000~4000年のヨーロッパイチイ イギリス
イギリスのウェールズ北部の田舎、スランガーニューにあるヨーロッパイチイは樹齢3000~4000年と言われており、イギリスの青銅器時代に誕生した。イチイの木々は幹から出た若枝が幹と融合する為寿命が長いそうだ。元の幹が死んでも、枝は成長を続ける。枝は腐っていく幹の中に根を張り、、根元近くの
土まで根を伸ばしたりすることもあるそうだ。
5.樹齢3620年のパタゴニアヒバ チリ
1993年、チリ中南部のアンデス山脈の林の中で発見されたこの雄大な常緑樹は専門家らが樹齢3,620歳だと発表した。高さは46メートルに達している。パタゴニアヒバの幹の周長は1年で1ミリ程度しか増えないと言われている。
6.樹齢3500年のラクウショウ 米フロリダ州
「上院議員(Senator)」と名付けられた、米フロリダ州のビックツリー公園にあるラクウショウはミシシッピ川の豊かな水のおかげで最も大きな木に成長した。高さは約38メートルで樹齢は約3500年と推測される。ポリネシア人がフィジーに定住した時期にこの木は芽吹いたようだ。だが残念なことに、今年1月火災に
より焼け落ちてしまったそうだ。
7.樹齢2300~2700年 シャーマン将軍の木(セコイア) 米カリフォルニア州
27階建ての高層ビルと同じ高さに匹敵する、高さ約84メートルのセコイアの木は、シャーマン将軍の木として有名となった。カリフォルニア州セコイア国立公園にそびえたっており、専門家による樹齢は推定2300年から2700年だそうだ。
8.樹齢2700年以上 縄文杉 日本、屋久島
高さ30m、幹周16mで日本最大の針葉樹と言われている屋久島の縄文杉。屋久島で最も高い山の北面、原始林の深い霧に包まれて成長した。当初は樹齢7000年と推測されていたが、その後の調査で、古木の周囲を3本程度の若い木が融合して包み込んでいる合体木である可能性が浮上した。外側の若
い木の部分の年代測定では樹齢約2700年と判定されたが、芯部の古木は樹体保護の為調査されていない。また、縄文杉は合体木でないという研究もあり、正確な樹齢はまだわかっていない。
9.樹齢2000年のカウリマツ ニュージーランド
ニュージーランド、ワイポウア森林保護区内の原生熱帯雨林の中にある雄大なカウリマツは樹齢2000年と推測されている。幹周は約16m。マオリ語で"森の父"を意味する「テ・マツア・ナヘレ」と名付けられたこの木はニュージーランドで最も太い木だ。悲しいことに2007年の嵐により甚大な傷を受けてしまった。
10.樹齢1500年 ビャクシン 米ユタ州
「ジャーディンス」と呼ばれるこの木はユタ州のキャッシュ国立森林公園内にある。当初は樹齢3200年と考えられていたが、芯のサンプルを調べたところ、樹齢1500年に格下げになった。高さ12m、幹幅7m。
11.樹齢1500~2000年 キング・オーク デンマーク
曲がりくねった枝が神秘的なこの古木はデンマークのJagerspris North Forest内で隔離されて立っている。専門家はこの"キング・オーク"を樹齢1500年から2000年と推測しており、北ヨーロッパでの最古の木の称号の候補になっている。
12.樹齢9550年 ヨーロッパトウヒ スウェーデン
ウェーデンのフルフジェーレット山脈にある高さ5mほどのヨーロッパトウヒ「Old
Tjikko」は、樹齢9550年と言われており、本の幹からなるクローンの木としては最も古い。氷河期最後の時代、スカンジナビアから氷河が後退して間もない頃に根付いたそうだ。このトウヒの年齢を知るため、科学者らは根の放射性炭素による年代測定を行った。Old
Tjikkoは何千年もの間、厳しいツンドラ気候によって低木のままだったそうだ。過去1世紀の間で気象が暖かくなったことから、この低木は解凍され成長した。地質学者のLeif Kullmanがこのトウヒを発見し、彼の亡くなった愛犬にちなんでこの名が付けられたという。
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