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- ID:
- 25852
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1109
- 見出し:
- 軍用機プロペラ、テークオフ<動画あり>
- 新聞名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201211080150.html
- 写真・動画など:
- 【動画】
- 記事内容
- JR広島駅南口Bブロック(広島市南区)の市街地再開発事業で近く解体工事が始まる純喫茶パールから7日、長年飾られていた国産軍用機のプロペラが運び出された。約90年前に製造され、国内に十数個しか現存しないという。今後は青森県立三沢航空科学館(三沢市)が保管する。
プロペラは木製で長さ約2・8メートル。刻印などから、日本楽器製造(現ヤマハ)が1926年に製造し、陸軍の「サルムソン乙式一型偵察機」に取り付けられていたとみられる。
店主の阿部太一さん(71)によると、古美術を集めていた先代の原田一男さん(76年に57歳で死去)が、少なくとも40年前には購入。店内に飾っていた。
10月中旬、店の解体を決意したのに合わせ、寄贈を広島市交通科学館(安佐南区)に申し出た。交通科学館は「地元とのゆかりが確認できない」と受け取りを辞退。航空科学館を紹介した。
この日は、阿部さんと妻久代さん(69)、常連客で交通科学館との橋渡しをした佐伯邦昭さん(78)=南区=が、店の歴史を見届けたプロペラをなでて思い出を語り合った。その後、発送した。
「遠くに行くのは名残惜しいが、皆さんの協力で行き先が見つかった」と阿部さん。航空科学館の平野真理彦副館長は「航空機の歴史をたどる上で貴重な品。企画展での展示を検討する」と話す。
動画はこちら
【写真説明】プロペラを抱えて思い出を振り返る佐伯さん(中)と阿部夫妻
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