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- ID:
- 25446
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1003
- 見出し:
- 4000本出番待ち ドングリから育てた苗木
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=239657
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 昨年5月にあった第62回全国植樹祭で郷土樹のドングリをまいた竹ポットの苗木など約4千本が、和歌山県田辺市中辺路町栗栖川の県林業試験場中辺路試験地で育てられている。県森林整備課は「都市緑化などに活用したい」と話している。
植樹祭は天皇、皇后両陛下を招いて開かれた。会場となった新庄総合公園では、参加者が2千個の竹ポットにウバメガシ、イチイガシ、アラカシ、コナラ、クヌギの5種のドングリをまいた。
県内の小学校など271校では「スクールステイ」として、2010年4月から今年3月まで竹ポットの苗木を延べ1万800本育てた。
合計1万2800本の苗木のうち7400本を植樹祭の地域会場に植え、さらに今年5月には、植樹祭を機に制定された「わかやま森林と樹木の日」(5月22日)の記念行事でも新庄総合公園に300本を植えた。
残った竹ポットの苗木が今年4月から中辺路試験地で管理されている。竹ポットは水管理が難しく、特に高温になる夏場は薄い寒冷紗(かんれいしゃ)で直射日光を避けて朝夕の散水などでしのいだという。現在は20~40センチほどに成長している。
本年度からは新たに県内の52小学校でスクールステイとして2240本の竹ポット苗木が育てられている。
県森林整備課は「本年度は約100本を提供する予定。今後も緑化に活用するため、苗木を希望する団体は連絡してほしい」と呼び掛けている。
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