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- ID:
- 25417
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1002
- 見出し:
- 知床の森 樹木医と歩く エゾシカ食害深刻
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001210010010
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 樹木医と一緒に知床の森を歩く講座(知床森林センターなど主催)が29日、オシンコシンの滝近くの国有林であり、参加者たちは原生が残る森が深刻なエゾシカの食害に遭っている現状などを学んだ。
樹木医は北見市の鈴木順策さん。48人の参加者と国有林内の散策路に入り、樹齢数百年にもなる巨木の種類や特徴、倒木によって若い木が育っていく仕組みなどを解説していった。
幹の樹皮が半分以上もエゾシカに食べられたイチイの古木の前では、「周囲をすべて食べられれば水が根から吸い上がらず枯死してしまう」と説明。参加者たちは野生のエゾシカによって自然の森が失われていく皮肉な現状を知り、幹に防護ネットを巻き付けた。
この後、エゾシカの食害を受けた森を再生するため、全員でミズナラのドングリ150粒を紙製の鉢に分けて植え、森に戻して再生を願った。
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