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- ID:
- 25240
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0911
- 見出し:
- 尾鷲から全国へ広がる「ありがとう風呂」
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20120911/CK2012091102000021.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 敬老の日にちなみ、尾鷲ヒノキの輪切りの板にお年寄りへの感謝の言葉を書いて浴槽に浮かべる企画「100のありがとう風呂」が10日、尾鷲市向井の温浴施設「夢古道の湯」で始まった。企画は全国に広まり、今回は34都道府県の温浴施設や介護施設、旅館など141施設で開催される。
ありがとう風呂は、メッセージが書かれた直径九センチ、厚さ三センチの板を九十九枚浮かべ、最後の一枚分は文字でなく、自分の言葉で直接伝えてもらうという演出。間伐材有効利用のため、二〇〇九年六月の父の日に初めて開催。現在は敬老の日や母の日にも行っている。口コミや報道を通じ全国で
取り入れる店舗が徐々に増え、夢古道の湯が各施設に板を送っている。
今回は旅館やホテル、介護施設での開催も働きかけた結果、最多だった昨年敬老の日の九十九施設を大きく上回った。
また、大学生を中心とする女性の林業愛好サークル「なえどこ林業女子会@東京」も趣旨に共感して協力。東京都区内の銭湯で、若い女性に祖父母への感謝のメッセージを板に書いてもらうイベントを開催するという。
今回、夢古道の湯が全国に発送する間伐材の板は約二万枚。一方で地元の間伐材の板を利用する施設も現れたが、坂本康之店長は「企画だけでなく、間伐材の新たな活用法がこうして広がるのはうれしい」と話す。
夢古道の湯のありがとう風呂は二十三日まで。参加施設の名前入りのタオルを展示し、企画をアピールしている。
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