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- ID:
- 24383
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0525
- 見出し:
- 県産竹・スギの粉で朱肉ケース
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20120524-OYT8T01565.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 県農林水産総合技術センター木材研究所(射水市)は、印鑑大手のシヤチハタ(名古屋市)と共同開発した新技術で県産の竹とスギの粉を固めて成形し、高岡漆器のらでん細工を施した朱肉ケースとして商品化した。竹の粉とスギ間伐材の粉を金型に入れて高温高圧下で圧縮し、固めた。石油系プラスチ
ックや接着剤を一切使わない木質100%の成形技術は全国初という。
プラスチックに比べ、比重が高いため重厚感があり、熱に強く変形しにくい。表面の装飾は、高岡漆器の伝統工芸士が「青貝塗(あおがいぬり)」の技法で仕上げた。本物志向の強い大人の文具市場をターゲットにしている。
今後、シヤチハタと共同で特許出願を予定。2015年度を目標に県内に製造拠点を整備し、量産化を目指す。新技術を使って、様々な形の製品が作れるという。
朱肉ケースは直径6・7センチ、厚さ2・7センチ、重さ90グラムで、装飾は「花鳥紋」「うろこ紋」「七宝紋」の3種類ある。価格は税込み1万8900円。完全受注生産で、じゅう器や家具の設計・製作を手がけるテフカデザインズのネット通販から購入できる。注文から完成まで約2か月かかる。
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