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- ID:
- 23998
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0411
- 見出し:
- 村有林売り、高齢者に東京旅行贈る元気村とは
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120411-OYT1T00121.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 「生涯現役・元気村」をスローガンにした村づくりを進めている宮崎県西米良村が今秋、75歳以上の村民を対象に2泊3日の東京旅行「平成の江戸見物事業」を計画している。
村は、村有林のスギとヒノキ16ヘクタール分を売って事業費をつくり、1人当たり約10万円の旅費の7割を補助する。担当課は「村を支えてくれたお年寄りへの感謝の気持ちを込めた施策。小さな村だからこそできる取り組み」と話している。
熊本県境の九州山地にある村の人口は1251人で、65歳以上の高齢化率は42%。75歳以上は282人。面積の96%は山林で、林業が主産業だ。
黒木定蔵村長が「一度は東京に行ってみたい」というお年寄りの話を耳にしたことがきっかけ。村が今年1、2月、75歳以上を対象に東京への旅行経験を尋ねる調査を実施したところ、半数が「行ったことがない」と回答、3割に当たる77人が東京旅行を希望した。
旅行は9~10月頃を予定。宮崎から空路で東京に向かい、皇居や靖国神社、箱根温泉などを訪問する。東京スカイツリーや東京ディズニーランドなども訪問先に加えられるかどうか、検討している。35人前後の2グループに分かれて、同行の職員や看護師が健康状態をチェックしながら旅を楽しむ。
村は、付き添いの職員らの旅費を含む980万円を今年度予算に計上。予想よりも希望者が多い場合は、補正予算を組むなどして事業費を増やす方針。
村福祉健康課は「都会で刺激を受けて、古里の良さを見直すきっかけにもなる。健康増進にもつながれば」としている。
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