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- ID:
- 23914
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0402
- 見出し:
- 室蘭・小公園「オンコの木」高橋さんが芸術作品に
- 新聞名:
- 室蘭民報
- 元URL:
- http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/04/01/20120401m_03.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 室蘭市中央町の小公園にあり、長年市民に親しまれてきた、オンコの木が伐採された。樹木が老木となった措置だ。切り落とされた木は八丁平在住の彫刻家、高橋昭五郎さん(80)が譲り受け、命を吹き込み作品としてよみがえらせる。作品は公共施設に寄贈される予定だ。
オンコは昭和47年の室蘭開港100年市制施行50年の記念で造園業者から市に寄贈され、植えられた。今では高さ6メートル余、一番太いところで幹の直系約35センチに成長。枯れてしまい伐採することになった。市都市計画課によると、60年以上たっているのでは、という。
同公園は中央町浜町会(青木省吾会長)と、室蘭市中央町の共成土木(中村嘉孝代表取締役社長)が、まち「ピカ」パートナーとして登録して清掃作業などのボランティアに汗している。
長年親しんできた樹木だけに、同町会の丸山貴陸さん(74)は、このまま捨てるにはしのびない、として高橋さんに打診。高橋さんは譲り受けた木で作品に仕上げ、公共施設に寄贈することにした。伐採作業は共成土木が無償で引き受けた。
共成土木から4人が訪れ、高橋さん、丸山さんらの立ち会いの下、伐採作業が行われた。高橋さんは「これまでにない材料で、自然のまま壊さないでまとめようと思っている。今までにない作品になるでしょう」と意欲も新たな様子。
丸山さんも「捨てられるものが芸術作品として残る。室蘭の財産になるのはうれしい。作品が出来上がるのが楽しみ」と期待を寄せている。
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