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- ID:
- 23887
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0329
- 見出し:
- 最先端技術と和のしつらえで「おもてなし」 千葉大学生チーム
- 新聞名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/120328/chb12032822230004-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 太陽の光と熱のみでエネルギーを賄える住宅を建設し、性能などを競い合う国際学生コンペに国内で初めて参加する千葉大学チームの「おもてなしハウス」が完成し、同大学(千葉市稲毛区)で28日、公開された。伝統的な日本家屋の特徴と最先端技術が共存する同ハウス。学生は「グランプリを取る」と意
気込み、スペインで開かれる9月の本大会に向けて、急ピッチで調整作業を進めている。
公開された同ハウスは、延べ床面積約60平方メートル。ふんだんに木材を使った暖かみのあるつくりで、大きな窓ガラスが多く開放的な間取りだ。屋根は一見すると普通の瓦だが全て太陽電池。採光や蓄冷熱効果、通風性など緻密に計算されている。その上、屋内には野菜などを促成栽培できる植物工
場を設けており、ある程度の食料も自給可能な快適で自立型の住宅だ。
同大工学部、医学部、園芸学部などに加え、50以上の企業・団体の先進技術が結集した“オールジャパン”の次世代住宅といえる。
大会は学生自身で全て建設するルール。学生チームのリーダー、田島翔太さん(27)は、「実際に作ってみて(定められた工程期間の)10日間で作れない部分も多かったが、設計段階の模型に近いものができた」と手応えをつかんだ様子。「いい結果を出し、いい報告をしたい」と笑顔を見せた。
公開されたハウスは、性能などを確認する実証実験のために建設されたもの。実験が終わり次第、解体してスペインに輸送する。
同チームが参加する大会「ソーラー・デカスロン」は2002年に米国で始まり、今回のスペイン大会が7回目。太陽光や熱をいかに効率的に利用して2人家族の生活を賄えるかなど10項目を競う。今大会には書類などによる予選を通過した15カ国20チームが参加する。
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