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- ID:
- 52133
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1016
- 見出し:
- 現代の名工 県内2人
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/news/20111114-OYT8T01014.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 卓越した技能を持つ「現代の名工」に、県内から、雲南市加茂町の木製建具工舟木清さん(69)と、松江市東出雲町の造園工角隆司さん(73)が選ばれた。15日に東京都内で表彰される。2人に喜びの声を聞いた。(寺田航)
「一生に一度、『これは』と思えるものを作るまで、まだまだ修業」。舟木さんは謙虚に語る。雲南市生まれ。戦争で父を失い、女手一つで育ててくれた母に楽をさせたいと、中学を出て、地元建具店で住み込み修業。伝統的な木工技術「組子」を学んだ。
22歳で「舟木木工所」を設立。高度経済成長期と重なり仕事は順調だったが、「さらに高みを」と、組子の中で最も難しい「目潰し本篭目(ほんかごめ)」に40歳代で挑戦した。木を編んだように見せる細工で、古木を隙間なく組み合わせる。失敗を重ね、技術を得て、神原神社(雲南市加茂町)など神社の欄
間や格子戸を修復した。
現在は、小中学校などで木工細工の教室も開く。「伝統技術を再現することが今を生きる私たち職人の責任」と話している。
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