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- ID:
- 50829
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- 「地元の宝」150年ぶり村民の元に
- 新聞・サイト名:
- 山梨日日新聞
- 元URL:
- http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/06/24/7.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 山中湖村は10年前に国から払い下げを受けた国の天然記念物「山中のハリモミ純林」の一部を、山中浅間神社有地入会管理組合(高村不二義組合長)に譲渡することを決めた。純林は江戸時代以前から住民が管理してきた「地元の宝」(同組合)。時代の変遷とともに管理主体が国となったが、今回の
譲渡で約150年ぶりに再び村民の元に戻る。
村によると、譲渡するのは同村山中の純林約105・4ヘクタール。組合は2002年に村に約15億円を寄付しており、寄付には10年後に寄付金を返還するか、純林(133・7ヘクタール)の一部を組合に移譲する条件が付いていた。
純林はもともと幕府の直轄地で、1773(安永2)年以前から住民が管理。住民が木材盗難の監視や火災時には消火活動をしてきた。しかし、明治時代の廃藩置県の際から国が直接管理することになった。村は保護の効率化などを目的に純林の払い下げを国に要請。2001年に許可され、約15億円を
納めた。
同組合は、村が譲渡の条件とする保護管理計画を策定。村が従来行っていた枝の伐採や下草刈りなどを実施する。
高村組合長は「純林は文字通り地元の宝。住民の手で今後も守っていきたい」と話している。高村忠久村長は「住民が自然環境を自ら保有し、自ら管理していくことは望ましい」と話している。純林の譲渡をめぐっては、23日に開かれた6月定例村議会で同組合への無償譲渡が可決された。
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