v10.0
- ID:
- 50679
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0607
- >見出し:
- 育て「宇宙帰り」のヒノキの種 小中学生が「世界初」栽培に挑戦
- >新聞・サイト名:
- 信濃毎日新聞
- >元URL:
- http://www.shinmai.co.jp/news/20110607/KT110606SJI090010000.html
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 木曽郡木曽町で6日、宇宙を旅した木曽ヒノキの種から「宇宙ヒノキ」を育てる“世界初”の試みが始まった。世話は、町内の小中高校生が担当。立派な木に育つ60年後を見据えた息の長い計画で、町は、宇宙ヒノキの森を育もう-とも構想している。
昨年度から進めてきた宇宙教育プロジェクトの一環。都内の教育ベンチャー「リバネス」の協力で、種約2千粒(12グラム)をスペースシャトルで打ち上げ、昨年5月からことし3月まで国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で保管していた。
この日は三岳小学校で授与式があり、田中勝已町長が児童会長で6年生の一ノ沢温美さん(12)に種を手渡した。その後、6年生10人余が理科室に移動。リバネス社員から種のDNAが宇宙放射線を浴びて傷ついた可能性などを学んだ後、ピンセットで一粒ずつつまんでは、発芽用の容器に移していった
。ほかの学年の児童たちも休み時間に理科室を訪れては種を容器に移した。
種は1週間ほどで芽を出すという。児童たちは今後、通常の「地球ヒノキ」の種も一緒に栽培し、成長の仕方などに違いがあるか、比較を続ける。一ノ沢さんは「種を移すのが緊張したけど貴重な体験ができた。大きく育った木を見てみたい」と話していた。
町によると、7月1日までに町内の残りの8小中学校と木曽青峰高校、木曽養護学校にも順次、種を授与する予定。11月には住民を対象にした宇宙に関する講演会の開催も計画している。プロジェクトの総事業費は500万円余。
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