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- ID:
- 50251
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0413
- >見出し:
- 樹液、飲んでみませんか
- >新聞・サイト名:
- Excite
- >元URL:
- http://www.excite.co.jp/News/bit/E1302238686564.html
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 樹液を飲むというのは人生からほど遠いこと、と思っていた。
しかしそんな樹液をドリンクとして販売する会社がある。このドリンクの名前を、森の雫。まさに名に偽りなしだ。
樹液ジュースと言えばただ事ではない。どんな飲み物かといえば、これは北海道の白樺から絞った樹液100%の清涼飲料水だそう。
内容は、「99.3%が水です、ミネラル分は、0.26%、ミネラルウオーターの硬水より豊富です」さらに「ナトリウムが少なめでカリウムが多め。さらにマグネシウム・鉄・マンガン・亜鉛等のミネラル分が高濃度で含まれます」となかなかのもの。
確かに樹液は昆虫の栄養ドリンク。体に悪いわけがない。ただ気になるのはそのお味だ。
木の香りがする風呂はあってもドリンクはなかなか無い。子供の頃、木の皮を剥いで食べた男子は「土臭い」と感想を述べていたが……。
「樹液は大半が水なので味はさっぱり。ほのかに植物の甘みを感じます。さらに生木の皮をはがした時の甘い香りが特徴です」と言う。
もともと樹液は甘い香りを持っている。
その中でも白樺は特に甘く香り、薪ストーブの焚き付けに好んで白樺の木が使われるそうだ。
松山農場さんで樹液を取り扱いをはじめたのは24年前。
しかしアイヌの人々は遙か昔から調理や飲料に白樺の木を使っていた。先人が伝える貴重な生活の知恵なのである。
飲み方は基本的にそのまま。
さらに樹液は暖めると水飴のような甘さに変わる不思議な性質をもっている。コーヒーや紅茶に使うと自然な甘みも楽しめるそう。
そんな樹液、木があればいつでも取れそうなものだが、実際は毎年4月から5月にかけての一ヶ月、期間限定で採取される。
理由は温かくなると樹液が腐敗しやすくなるため。残雪の残る季節、樹液が濁らないように手早く採取することが肝心。
採取された樹液は処理され、水やゼリーなどとして販売。瓶に詰めて処理された後なら、2年ほど保つそうだ。
この採取にあわせて4月16、17日には「第16回美深白樺樹液春まつり」も開催予定。樹液を採るだけでなく、白樺樹液エステ無料体験や樹液珈琲・樹液茶無料サービス、白樺林見学、カムイノミ(山の神に感謝するアイヌの催事)、特別講演などのさまざまなイベントも予定されている。
札幌から無料の送迎バスがでるが、行きは16日、帰りは17日。公共バスで行く場合は宿泊が必須となるためご注意を。
白樺の香りは春の香りだ。
今年は全国的に春がちょっとだけ遅かった。南から順番にゆるゆる春が訪れる中、ようやく北海道も春めいてきた。
そんな春を感じつつ、他では体験できない“利き樹液”なんていかがでしょう。
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